おっさんは、とぼとぼと駅まで歩いて行った。しかし、家には帰りたくなかった。なんだか空虚感とともに、モヤモヤとした気分が湧いてきた。
「駅の近くには新しいゲームセンターかなにかがあるかもしれない」と、おじさんは駅周辺を歩いてみることにした。
普段は通勤にしか使わない駅。毎日のように使う駅だが、普段使う通りから少し外れてみると、新鮮な気持ちになった。どうやらこのへんは商店街のようだ。カラフルな小物を売っている店、おしゃれな洋服を売っている店、キラキラしたアクセサリーを売っている店。ありきたりの物を売っている店がほとんどだが、普段使う駅の近くにこんな楽しい商店街があるのかと楽しくなってきた。どの店も、どの品物も、おっさんの目には新鮮に映った。そして、そこにおっさんは見つけたのだった…
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