2014年11月15日土曜日

9. 暗黒の中

ガガタバーン!!と巨大宇宙船が爆発した。
「やったぞー!」おっさんが喜んでいた。あんなでかいものなんて撃ち落せて、信じられないできことだね。しかし、これだけかな?果たしてこのまま赤い惑星に着星できるのだろうか?もうミサイルもないから、新しい敵が現れたらどうしようもない。それでも、おっさんは赤い惑星に近づく・・・
ピーンピーン!とゲーム機械は急に鳴った。画面は黒くなって、「もっと遊びたい際、コインを入れてください」と映った。おっさんはポケットから100円玉を出そうとするが、もうないようだ。どこかで両替しないと・・でも、おっさんがゲーム機械を立ち上がっても、ゲームセンターは見えるようにならない。真っ暗。
「壊れているかな、この機械?」とおっさんは声に出してみたとたん、そうではなくて、ゲームセンターの電気は完全に消えただけだということに気づいた。先のバイトさんの姿もどこにも見えない。
「すみませーん!」とおっさんが叫んでみる。返事がない。やはりバイトさんがもう帰ってしまったようだ。
「じゃあ、帰るしかないな・・・」とおっさんがため息して、出口に向かってみようとするが、出口はいったいどこなの?非常口の光も見えないもので、おっさんは急にとても不安になった。ゆっくり適当な方向に歩いてみるしかない・・・果たして出れるかな?

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