2014年11月5日水曜日

7.冒険者

ゲーム機械の席に座るとたん、ホログラムで囲まれて、周りのゲームセンターは見えなくなった。その代わりに宇宙の中に浮かんでいるかのような景色になってきた。目の前にあるジョイスティックを捕まると、自分が入っている宇宙船をコントロールできるようだ。しかし、敵も何もないようだから、どのような目的のゲームなんでしょう?とおっさんが考えた。とにかく、あの赤い惑星に近付いてみよう・・・しばらく飛んでいくと、どこかから巨大な宇宙船が現れた。もしかして敵なのか?
「何ものだ?」巨大な宇宙船からのメッセージが画面に映ってくた。なんて答えばいいの?
おっさんが機械に付いているキーボードで打つ。「冒険者です。」
「なぜ俺らの惑星に近づこうとしているんだい?」
「観光したいですから。」
何の反応もない。おっさんはちょっと笑った。もしかしてこのような返事を想像できなかったかもしれない。しかし!いきなり巨大な宇宙船から大きなレーザーが撃たれてきた!おっさんの小さな宇宙船が非常に揺れはじめた。揺れが激しくなり、おっさんが席から落ちそうになった。このゲームはちょっとリアル過ぎじゃない!とおっさんが思うのだが・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿